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超音波を利用した仕事とは?

超音波と聞くと、何を思い浮かべるでしょうか?「人の耳には聞こえない音」であることは分かっていても、具体的に何に使われているのかなどは分からない人がほとんどでしょう。実は、超音波は身近な場所にも使われています。仕事で日常的に超音波を使用している人もいます。実際に超音波を利用して行う仕事をご紹介しましょう。

1.漁業従事者

超音波を使用したツールのひとつに、魚の位置や数を探知する魚群探知機やソナーがあります。漁業従事者はこれらの装置を利用し、目には見えない位置にいる魚を探知し、効率よく漁業を行っています。製品によって様々な特徴があり、超音波発生器を2つ積み、探知漏れを少なくする、立体的に位置を把握するものや、荒天時にも安定的に魚群を探知するものもあります。

余談ですが、船の直下を探査するものを魚群探知機と言い、船の周辺を探知するものをソナーと言います。

2.品質検査員

工場などで生産された製品の品質をチェックする検査機器のひとつに超音波センサがあります。超音波センサは条件が揃えば安定的に素早く製品をチェックすることができます。赤外線センサとは違い、曲面の検査や不透明な液体の検査も行うことが可能であるため、化粧品や保湿クリームなどの検査に使われることもあります。

超音波センサは音を利用しているため、検査場の環境を整える必要があります。壁や床が音を反射しやすい素材の場合は吸音材を敷設することもあります。また、音の出る機械の周囲では正しい結果を得ることができないため、超音波センサを利用して検査を行う場合は、多くは製造場所と検査場が物理的に離されています。

3.産婦人科医

妊婦のお腹の中にいる赤ちゃんの様子を見るために使われるエコーは、超音波が利用されています。近年はエコー技術も発達し、より鮮明に赤ちゃんの様子を観察することができます。顔の表情や、どの程度発達しているかなど、エコーを活用することで赤ちゃんの状態を正確に把握することができます。赤ちゃんの向きによっては検査できないこともあります。

他にも、乳がんなどの検査にもエコー検査が用いられます。

4.測量士

河川や海底などの測量にもソナーが使われます。測量は護岸工事を行う前や、津波や高潮などで海岸線が大きく変わってしまった際に、正しい数値を計測するために行われます。また、新しく港を開く場合にも測量が行われます。どのルートであれば安全に船舶を停留させることができるかなどを検査するためにはソナーが必要不可欠です。漁労支援用のソナーと用途は違いますが、目には見えない水中の様子を探知するという意味で、原理は同じです。

水中の探査を行っていると、稀に、周辺水域と比べて極端に浅すぎる部分が見つかります。多くの場合、それらは不法投棄されたものや流木、ゴミなどが積み重なっており、撤去が必要にはなるものの大きな問題にはなりません。しかしながら時折、自動車などが見つかることもあります。そのような場合は警察を呼び、捜査をするため作業がストップしてしまうこともあるそうです。

以上は超音波を利用する仕事のほんの一部です。共通していることは、直接肉眼では確認できないものの探知・探査に関係するということです。仕事と言うことを離れると、歯ブラシや衝突防止センサなど、超音波は身近なものにも多く使われています。


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