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坂本光司さんの日本でいちばん大切にしたい会社

 この本で取り上げられている会社は小さな会社が多いですが、不景気にもかかわらず堅実に利益をあげています。それは人を大切にしているからだと著者は言います。人を大切にする経営が正しい経営で、業績は結果として後からついてくるものであり目的ではないのだと。ここで言う「人」には顧客だけでなく、社員・社員の家族・社会的弱者・支援者が含まれます。建前を言っているようにもきこえますが、表向きのきれいごとではないという証拠に、数々の実例が示されています。
 それぞれの会社がたどってきた道は決して平坦ではありませんでした。けれども人を大切にする経営を貫いたことにより、安定した利益を得られるようになっています。そのようないくつもの会社を「日本でいちばん大切にしたい会社」として紹介しているのが本書です。個々のエピソードは起業・経営の参考にもなりますし、ビジネスマンでない方にとっても読み物として楽しむことができます。波乱の末の成功物語は爽快です。
 今の不景気な世の中、会社は利益第一でないと成り立たないのだからオーバーワークも生活のためにはしかたがないことだと諦め、疲労困憊している人も多いのではないでしょうか。人を大切にする会社とその理念は、そんな日常の閉塞感を破るのを助けてくれそうです。


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